心の栄養2

・血より濃い関係

 

「自分の親友は誰ですか?」と問いかけられて、パッと思いつく人がいますか?

 

その人こそが親友であり、ある意味血より濃い存在です。

 

正月やお盆、法事だけでしか会わない血縁関係の親戚よりも、

 

親友との距離が近く深いということが多々あります。

 

そんな絆や縁を大事にしましょう。

 

たくさんの楽しい思い出で人生を豊かにしてくれる関係は、

 

大変貴重なものです。

 

時には笑い合い、

 

時には悲しみを共感する過程で

 

愛情から情愛になっていく信頼関係は大切な財産です。

 

家族でも友達でも、そんな人が一人でもいれば人生が豊かになるので、

 

一生の宝物として濃い関係を築き上げてほしいものです。

 

 

 

 

・恋愛のアプローチ

 

恋愛においては、男性からアプローチというのが定石ですが、

 

女性からも積極的にアプローチできる世の中になってきました。

 

例外もありますが、基本的に男性のアプローチはストレートで、それが男らしさと言われます。

 

女性からアプローチする場合、

 

男性のようにストレートにアプローチすることに抵抗があるのは生理的な問題で、

 

したくても出来ない、というのはわかります。

 

しかし、あくどい駆け引き、性を売りにしたやり方は軽蔑します。

 

では、どういうやり方があるのかというと、

 

共通の知人に橋渡ししてもらうとか、

 

面と向かって言えなくても手紙やメールに思いをしたためるとか、

 

女性からでもアプローチの選択肢はあります。

 

でも、普段から誰に対しても優しく誠実に接していれば、

 

自然に男性の方からアプローチされるものです。

 

私が女性にアプローチする場合の外見的な基準は、

 

生理的にキスできるかというのがラインで、あとは内面を重視します。

 

どんなにキレイでも中身がない女性は、

 

一緒に居て自分のためにならない面倒くささがありますし、

 

すぐに飽きてしまい、居心地が悪いです。

 

気が長く深みがあり、思いやりのある賢い女性が好きです。

 

頭はよくなくても物わかりがよく、人の気持ちがわかる女性が素敵です。

 

 

 

 

・浮気について

 

男性が女性を好きだという感情と性衝動は混同しやすく区別がつきにくいところがあります。

 

つまり、人間としての理性で女性を見て、優しいなとか、賢いなと思う気持ちと、

 

動物的で生理的な性衝動で女性を見て、スタイルがいいなとか、

 

顔がタイプで美人だなと思う気持ちを混同してしまうのです。

 

それがいいとか悪いとかではなく、

 

その原理が、パートナー選びに影響を与えてしまうということです。

 

私は女性ではないので、真意は分かりませんが、

 

男性のような性衝動は無いでしょうし、女性は割かし男性の魅力を内面に求めることが多いのではないでしょうか。

 

また、例外として全く真逆ということもあるかもしれませんが。

 

この浮気の原理によると、男性の浮気は雄としての性衝動であり、

 

女性の浮気は心が引かれてしまうもの、ということでしょうか。

 

一般的な浮気の境界線といわれる肉体関係も、男性の気持ちは女性から離れておらず、

 

逆に女性の気持ちは心離れていることが多いのではないでしょうか。

 

浮気とは気が浮わつくと書くので、心が離れているのか、ということが浮気の本質です。

 

浮気の境界線は性別を問わず価値観の違いでかわりますが、

 

ことさら心に重点を置く女性が浮気したら、

 

恋愛関係や婚姻関係はすでに終わっているのではないでしょうか。

 

逆に心と心が繋がっていれば、

 

カップル、夫婦という形にこだわることなく男女を越えた仲というのもあっていいと思います。

 

アダムとイブの神話のように男と女は元々一つだったのですから。

 

物理的な体の違いから生じる生理的な気持ちの違いを知り、

 

一人の人間としての心を見てよりよい関係を作れば、人間力の栄養になると思います。

 

 

 

 

・出会い系サイト、婚活サイト

 

一昔前、私が20代のころ出会い系サイトがはやり、社会現象にもなりました。

 

私も利用したことがあり、そこで知り合った女性とお付き合いしたこともありました。

 

しかし、いい恋愛ではありませんでした。

 

文字のやり取りから始まって、メールだとどうでも言えるので、

 

相手きれいな妄想だけが膨らみ期待値だけ上がって、結局行き違いでその恋愛は終わりました。

 

私は利用したことはありませんが、婚活サイトも同じだと思います。

 

最初に、相手の写真やプロフィールに惑わされて、

 

色眼鏡で見る恋愛は不自然ですし、自分が相手を選べることでモテるんだと錯覚をしてしまいます。

 

そんな機械的な出会いよりも、通勤途中でいつもすれ違う異性、

 

サークルで出会った気になる異性、文化教室やスポーツクラブで一緒になる異性など、

 

出会いはたくさん転がっています。

 

出会いを求めるなら行動範囲を広げることです。家に閉じこもったままで、

 

何かいい出会いはないかなというだけでは何も進展しません。

 

自然に知り合い、自然に心寄せ合う、それがいい出会いです。

 

うまくいくことは少ないかもしれませんがSNSも含めて、

 

妄想から始まる恋愛ではなく、生の出会いを大切にしてください。

 

素晴らしい恋愛ができることで人生の糧になり、

 

もしかしたら最良のパートナーを得ることができるかもしれません。

 

 

 

 

・パートナーと過ごす目的

 

なぜ、男と女は一緒に暮らし、

 

子を生み育て、苦楽を共にして、生涯寄り添って生きていくのか深く考えたことがありますか?

 

多種多様な価値観が行き交う中で、

 

絶対にこれが正しいという答えはありません。

 

ただ、結婚は人間ならではの儀式で、

 

他の動物には存在しないということに大きな意味を感じます。

 

他の動物は、本能でオスとメスが交配し子孫を残すという遺伝子になっているのです。

 

人間にももちろんそのような遺伝子は組み込まれていますが、

 

魂に深く組み込まれた愛や情というものがあり、

 

その感情を文化として形にしたものが結婚式です。

 

中には結婚式にこだわらずに籍だけ入れる夫婦もいますし、

 

内縁関係や養子縁組で一緒になる人もいます。

 

そこで重要なのは、愛や感情という本能を動機に第一歩を踏み出すことです。

 

そして、この人と一緒になると経済的に安定できるというような理性の部分で判断することも重要ではないでしょうか。

 

男女が共に暮らすというのは、原人からの延長で文化文明が発展して出来上がったものです。

 

一緒に暮らすと子供を産まないといけないということもありませんし、

 

そもそも独身で気楽に楽しく過ごすのに向いた人もいます。

 

人間の感じる痛みだいたい共通していて、

 

精神的には信用していた人から裏切られたら人間不信になりますし、

 

大切な人がいなくなったら悲しみます。

 

肉体的には格闘技で殴られれば痛いですし、怪我をしたらいい思いはしません。

 

しかし、逆に、幸せというものはその人の価値観で感じ方が違い、

 

自由があります。それは素晴らしいことです。

 

つまり、パートナーと過ごす目的は、

 

幸せの価値観を共有することにあるのではないでしょうか。

 

 

  

 

・直感を磨いて、石橋をどんどん渡ろう。

 

石橋を叩いて渡らないよりは、叩かずに渡った方がいいというのは定説。

 

ただ、渡った橋がどんな橋だったかを振り返って、

 

次に橋を渡るときの判断の決め手となる第六感の直感を磨こう。

 

勘を磨くとは、意識を練磨して、無意識に反映させること。

 

直感はセンスといわれるが、理性で考えて知恵をしぼれば、センスはある程度なら磨けると思う。

 

 

 

 

・精神病を乗り越えた先に

 

皆さんは、精神障がいというとどんなイメージをお持ちですか?

 

一般的には、怖い、何をするかわからないというマイナスのイメージがあると思いますが、

 

実際触れ合ってみると、真面目で几帳面な方が多いです。

 

それを皆さんに理解してもらい、少しでも偏見をなくすことが、私たち全員の願望です。

 

入院して感じたのは、精神病は薬だけでは症状は回復しない、ということです。

 

病気の力が10働いているとすると、

 

薬は6~7ぐらいしか症状を和らげてくれないので、

 

残りの3~4は忍耐するしかありませんでした。

 

そこで私を救ってくれたのは、

 

何気ない日常会話から生まれる笑いでした。

 

ユーモアのある看護師さんに、すさんだ空気、

 

病める心を解きほぐしてもらい、希望を持つことができました。

 

私の持論ですが、患者の忍耐する心を理解し、

 

ユーモアで包んでくれる看護さんが増えると、患者も幸せだと思います。

 

精神障害がい者、健常者を問わず、1億人いれば1億通りの人生があり、

 

それぞれが山あり谷ありの人生を送られていると思います。

 

私はまだまだ未熟者で、至らない点がたくさんありますが、

 

仕事の経験だけは人より多いつもりです。

 

例を挙げると、造園業、ビラ配り、パチンコ屋、居酒屋、

 

クリーニング作業、食器洗浄、清掃、調理補助、

 

品出し、メンテナンス、倉庫整理、接客、介護、事務員

 

など短期のものもありましたが、

 

どの仕事も自分なりに精一杯やってきたので、それが全て私の力になっています。

 

自分を信じて前向きに物事に取り組めば、いつか自分なりの花が咲くと思います。

 

 

 

 

・知識やスキルは考えながらやることで身に付ける

 

知識やスキルは広く深く身に付けることが理想です。

 

しかし、時間は有限ですし制約があります。

 

広く浅い範囲で、自分の得意分野を狭く深く掘り下げるといいのではないでしょうか。

 

知識もスキルもない初期状態は暗中模索です。

 

ですから、机上の予備知識を入れた方がスムーズに事が運ぶでしょう。

 

とことん本や教科書を読んで理解し熟知してイメージを膨らませることが重要です。

 

逆に経験としての知識やスキルは、

 

実際にやってからでないと身に付けることはできません。

 

どちらにしても、やるだけでもダメですし、

 

考えているだけでもダメです。

 

つまり考えながらやることで、高い知識やスキルが身に付くのです。

 

考えながらやるというと、都合よく長所や特徴だけをとって集めた

 

「いいところ取りだ」と思われがちですが、そうではなく、

 

よいもの、本当に必要なものを選びとり、精神的な志を高く持つということです。

 

欲を出さずに高い志を持って考えながらやれば洗練された知識やスキルが身に付きます。

 

 

 

 

・悩みを紐解く

 

悩みとは色々な状況・環境・感情が絡み合ってできるものです。

 

例えて言えば、紐の間結びが幾重にも団子状になっているということです。

 

しかし、紐の間結びの団子状も一つひとつ解けば、

 

一本の紐になります。同じように、悩みで混乱しても、

 

落ち着いて一つずつ整理して対処すれば解決します。

 

 

 

 

・言葉選び

 

言葉遣い一つで相手に伝わる印象が違うということを考えてみましょう。

 

例えば、

 

「あなたは細かいね」→「あなたは気配り上手で細やかね」と言い方を変えてみるとどうでしょう?

 

細かい人は、自分が細かいことを気にしてコンプレックスを感じている人が多いです。

 

そういう人を標準にして柔らかく対応すれば、

 

豪快な人も繊細な人とも、角を立てず

 

うまく人間関係やコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。

 

他にも例を挙げると、「あなたの取柄は」

 

(それしかいいところがないというイメージ)→「他にも、すごいところがあるのね」と言うと、

 

何でもできるんだと相手の自信やモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか?

 

他には、「あなたは完璧主義ね」(人に厳しすぎて余裕がないイメージ)

                        ↓

「あなたは頑張り屋さんね」(努力を認めてもらえるイメージ)など。

 

今、書いたのはほんの一例ですが、

 

言葉にはその人の気持ちを宿す言霊(ことだま)というものがあり、

 

たった一言でも相手を不快にさせたり勇気づけたりする、という奥深さがあります。

 

 

 

 

・無宗教

 

私の信条は無宗教。

 

教祖も信者も聖地もありません。

 

あがめる神もいてもいなくても構いません。

 

困ったときだけ神にすがるというのは、都合のいい話です。

 

大事なのは自分を信じること、人を信じること、

 

場所を選ばず常に誠意をもって生きること、です。

 

 

 

 

・道を切り開く

 

自分の思い通りにならないと気がすまない人は、

 

否定されるとむきになります。

 

執着やプライドはほどほどにして、

 

恥をすて素直に人の意見に耳を傾けると、

 

自分の新たな道が開けるのではないでしょうか。

 

 

 

 

・親密度より信頼度が大事

 

他人のうわさ話など、秘密を共有すると親密度は上がりますが、

 

ゆき過ぎると裏表があると誤解されます。

 

親密度ではなく、心と心が通い合う信頼度を高めれば、

 

愛で満たされ、その関係は生きる原動力になります。

 

そのためには、誰に対しても、

 

熱い魂のこもった思いやりの言葉で接することが大事です。

 

 

 

 

・コンプレックスを笑いに変える

 

コンプレックスは、

 

隠そうと思えば思うほど荒立ちます。

 

コンプレックスを笑いに変えられたら自信に繋がり、

 

人にも勇気を与えられます。

 

そんな生き方が幸せへの第一歩。

 

 

 

 

・人間の宿命

 

滅私奉公。

 

損得勘定では動かない覚者のような信念を持ち、

 

自分の価値を高める魂の練磨を繰り返すことが人生修行です。

 

生きている時だけではなく、

 

あの世で生まれ変わっても、それを貫くことです。

 

それが神から与えられた

 

宿題・命題、人間の深いカルマ・ノルマです。

 

 

 

 

・人として成長する

 

自分の心の中の葛藤や発言の矛盾は、

 

健康に心が働いている証拠です。

 

なぜかというと、人の気持ちは常に変化するものだからです。

 

葛藤や矛盾に罪悪感、自己嫌悪を感じたりせずに、

 

丸々包み込んで、複雑だけどそれ自体が自分の素直で正直な感情なのだと

 

考え方の角度を変えると、迷いや悩みも小さくなります。

 

 

 

 

・歩んできた道

 

十字架を背負って産声をあげ、

 

自由と反骨の10代、

 

要領の良さと勢いの20代、

 

迷走と奮起の30代、

 

確立と安定の40

 

を迎えようとしています。

 

今、私は後悔なき素晴らしい人生を送っています。

 

 

 

 

・真の成功者

 

出来る人は自分の力量を知っています。

 

社長として、会社のリーダーだからこそ、

 

「自分のスキルではここまではできるけど、

 

これ以上はできないからやめておこう。誰かの手を借りよう」というようなことです。

 

頑張っているから、お金はたくさんもらっていいんです。

 

現在の社会のシステムでは、

 

社会的地位があるということは責任とリスクとの背中合わせなのですから。

 

しかし、社会的地位がなくとも、人のためになることは全て仕事です。

 

これからはどんな職業の人々も、

 

頑張ったら頑張った分だけお金をたくさんもらっていいと思います。

 

そんなシステムにしてほしいです。

 

テレビに出ているから、

 

社長だからお金をたくさんもらっていい、

 

という常識を疑ってほしいです。

 

それは世の中の暗黙の了解で決まったことであり、絶対ではないです。

 

例えば、社長としての能力を持っているなら、社会に還元する力を発揮してほしいです。

 

お金では買えないものを大切にしてほしいです。

 

お金や地位は後からついてくるもので、

 

狙ってやったら必ずしっぺ返しを喰らうようになっています。

 

どこぞの社長がそういう失敗をしている姿がよく報道されます。

 

人は失ってから気づくものです。

 

失ってからでは遅いこともありますが、人徳があれば周りが支えてくれるでしょう。

 

日本の各地でボランティア活動をするスーパーボランティア

 

「尾畑春男さん」のような方こそが、人格者で本当の成功者です。

 

それだけではなく、

 

謙虚に自分のやれることを精一杯やっている人は皆、成功者です。

 

これから先、お金を持っているから、

 

社会的地位があるから成功、

 

という常識は通用しなくなるしょう。

 

何故なら、急速に発展する文化が物質文明を取り込んでいくからです。

 

時代に取り残されないよう、今気づくべきです。

 

そして、スピリチュアルに生きられるよう、

 

自分や周りの人たちとの関係性やコミュニケーション能力を高めるときです。

 

そうすれば、未来永劫続く幸せへの切符が舞い込んでくる、

 

と私は信じて疑いません。

 

 

 

 

 

・お陰さまの真意

 

感謝の意を表すとき、

 

なぜ「お日向さま」ではなく「お陰さま」なのか?というと、

 

いかにも自分がいいことをしましたという見返りを求めたものは偽善であるので、

 

「お日向さま」ではないということです。

 

いいことや優しさは、

 

見返りを求めずそっとするものだから、「お陰さまで」です。

 

悪いこと(戦争や喧嘩)は表立ちますが、

 

いいことは目に見えないように陰ながら広がっていくものです。

 

何気なく使っている「お陰さま」という言葉ですが、

 

今一度立ち止まって感謝の意を心から感じてみましょう。

 

 

 

 

・人間の純度

 

人間の純度を円に例えると、

 

生まれたては黒を知らない純粋な白、0°です。

 

成長するにつれて欲にまみれたくすんだ黒、180°です。

 

それから大人になって、世の中の汚い面を知り、

 

270℃ぐらいで止まっている人が多いと思います。

 

どうせ270°まで行ったのなら、一周して360°回転し、

 

黒を知り尽くして、

 

一皮むけた純粋な大人になれば心豊かに過ごせるのではないでしょうか。

 

 

 

 

・人を動かす、育てる

 

能ある鷹は爪を隠します。

 

出来る、出来ないは、口ではなく行動で示して人に評価してもらうことです。

 

人の上に立つためには、怒ると叱るの違いを理解し、

 

叱った後のフォローもするぐらいでなければなりません。

 

それに人のあら探しをしないことです。

 

自分だって完璧ではないのですから、

 

目に余る悪いところはやんわりと諭すように伝えることです。

 

否定ではなく、その人を温かく導く方法をアドバイスしてみましょう。

 

それで響かなければ、あなたの力量不足です。

 

相手が出来なくても、一言、「大丈夫だよ」と言って見守る優しさも必要です。

 

言いたいことだけを言うのは子供です。

 

言わないといけないことを言うのが大人です。

 

言いたいことをグッとこらえて、

 

相手を泳がせるぐらいの懐の広さを持ちましょう。

 

 

 

 

・人の心という器

 

心の器にストレスという水を流し込めば、

 

誰とて溢れて余裕が無くなり、怒りや不満がおこるものです。

 

「仏の顔も三度まで」という言葉があるように、

 

神様でさえそうなのだから、未熟な人間はなおさらです。

 

重要なのは心の器の容量を人生経験によって大きくすることです。

 

器の底が抜けた心無い人間は相手にしないことです。

 

ちなみに、子供は理性が完全に確立されていないので、

 

第六感である直感が優れ、嫌な大人には寄りつきません。

 

つまり、子供に好かれる大人は人間力が高いということで、

 

子供は無意識に大人の心の器を見抜いています。

 

 

 

 

・人間力の基本

 

人間力の基本は「礼に始まり礼に終わる」です。

 

社交的に誰とでもやっていけるというのは、

 

人間力の応用の部分で、誰もが社交的になる必要はありません。

 

(なれたらなおいいのですが)

 

まず、基本としては、次の三要素は欠かせません。

 

挨拶(おはようございます、お疲れ様でした)、

 

感謝(ありがとうございます)、

 

謝罪(すみませんでした)の意です。

 

これは頭で思うだけでなく、言葉にして表現しましょう。

 

相手に気持ちが伝わらなければ、思っていないのと一緒です。

 

そして、相手の目を見て話す、

 

面倒なことでも嫌な顔をせず受け入れる、

 

相手が誰であろうと真摯に謙虚に向き合うことです。

 

人間力のある人は、いついかなるときも誠実に、

 

自然体で上を向いて、腰を低くしています。

 

そうすると自然に人はその人に吸い込まれていきますし、

 

言葉にせずとも人が認めてくれるものです。

 

 

 

 

・恥の文化と大人

 

人間は色々な一面を持ったバイタリティのある動物です。

 

ダメな一面だけをピックアップして、

 

自分の全面を否定されたらどう思いますか?

 

少しくらいの欠点なら多めにみて、寛大に人と接してほしいです。

 

そして、目に余るところはそっと優しくアドバイスしてください。

 

それが分からない人は、冷静に、叱ってあげてください。

 

これができたら大人の最低ラインだと思います。

 

理解力があれば、大学生でもできます。

 

なので、これが出来ない30代以上の大人は恥ずかしいと思ってください。

 

日本独自の美しい美学、「恥の文化」です。

 

恥とは心を耳にするということで、

 

心が丸裸のことを耳にすると不快なものです。

 

誰に心を耳にされても恥ずかしくない、

 

清らかで前向きな気持ちを持ってください。

 

 

 

 

・めんどうくさいことをするのが仕事

 

仕事をして給料をもらうと、社会的責任が発生します。

 

不平不満ばかり口にして仕事をすると、

 

自分のモチベーションも低下し周囲の雰囲気も悪くなります。

 

「よしやるぞ!頑張るぞ!」というポジティブな言葉を口にすれば、

 

自然と職場環境はよくなります。

 

周囲の雰囲気の良さを飲み込むブラックホールではなく、

 

周囲を明るく照らし前向きな環境になる

 

ホワイトホール(造語)のような存在になってください。

 

 

 

 

・人間がどん底に陥ると無気力になる

 

私は持病で退院してから4年ほど、

 

食べて寝るだけの生活をしていました。

 

人間は、病気や悩み、トラブルがあったとき絶望に陥りますが、

 

それはまだ感情が働いています。

 

極限までいくと、絶望を通り越して無気力になります。

 

病気の恐怖だけは感じるのですが、それ以外全く興味・関心がなくなります。

 

幸い私は家族のおかげで救われましたが、

 

社会保障の整っていない国でしたら、とっくに死んでしまっているところです。

 

日本に生まれて幸せです。

 

無気力から這い上がったのは、

 

自分の魂にほんのわずかにまだ生きたいという気持ちがくすぶっていたからだと思います。

 

無感情で恐怖だけ感じていたら、とっくに自殺していたでしょう。

 

今振り返ってみると、生かされているのではなく生きているんだ、と実感します。

 

どんな形であれ、生きていれば必ずいいことはあると思います。

 

無気力になって、生きることに疲れたれた皆さん、

 

そんな魂のくすぶりの炎を燃え上がらせて、希望を胸に、どん底から這い上がってください。

 

 

 

 

・怒りの対処

 

怒りが溜まると、どんなに気の長い人でもいつかは爆発します。

 

そうなる前に、「こんなことで怒っても仕方がないな」とか、

 

「こんなことに神経すり減らすのも馬鹿げているな」と、

 

怒るのを諦めましょう。

 

そうすると怒りは溜まりにくくなります。

 

怒るのを諦める、見方を変えるとおおらかになるということではないでしょうか。

 

 

 

 

・ウサギと亀

 

多くの人が、子供の頃、『ウサギと亀』の話を聞いたことがあるはずです。

 

この話には、

 

「過信して思い上がり油断をすると大事な事を逃してしまう。能力が弱く歩みが遅くとも、

 

脇道にそれず着実に前へ進むことで、最終的に大きな効果を得ることができる」という教訓があります。

 

これを私なりにかみ砕くと、「人生は太く短くより、細く長いがいいよ」ということです。

 

しかし現実には、歴史的偉人のように太く長く生きる人たちも存在します。

 

その生き方はかなりストレスがかかるでしょう。

 

そこで、ストレスをため込まないために、まず最初のスタートを太くしておいて、

 

経過を見ながら細くしていく方法がよいのではと思います。

 

物語に出てくるウサギのような瞬発力と、亀のような継続力を持てば、

 

かなりの力強いパフォーマンスができるでしょう。

 

しかし、人にはそれぞれ限界があり、身も心も崩壊しては本末転倒です。

 

つまり、何事も自分のできる範囲内で

 

ベストを尽くすのが結局一番いい生き方なのでしょう。

 

 

 

 

・男気

 

一般的には、小さなことを気にしない人が、

 

男気があると思われがちです。

 

しかし、物事を大きな視点でざっくばらんに見られる人は、

 

逆に小さなことを軽視する傾向にあります。

 

私は、そのざっくばらんさと繊細さを両方持ち合わせることができれば、

 

男気があると言えるのではないかと思います。

 

どんな些細なことでも丁寧に読み取り、

 

それを全て受け留める器の大きさが、

 

本物の男気のように感じるのです。

 

 

 

 

・内向的な人

 

皆さん、内向的な人と接するとどう感じますか?

 

よく思う人は、「物静かで落ち着いた人だ」などと感じるでしょう。

 

よく思わない人は、「陰気くさいから近づきたくない」などと感じるかもしれません。

 

私は、内向的な人は相手の心情が手に取るようにわかる人だと思います。

 

なぜかというと、私が付き合いのある内向的な人たちは、

 

持って生まれた感性の豊かさに加え、

 

自分の内側で熟考を重ねることにより磨かれていく深い理解力を持ち合わせているからです。

 

裏を返せば、人間は自分が感じたり考えたりしたことがないことは、

 

理解しにくいはずです。

 

よっぽど想像力や人生経験が豊かな人は別ですが……。

 

皆さんも、内向的な人の長所を認めて付き合うと、

 

貴重な友人になるかもしれません。

 

 

 

 

・人の価値の本質

 

人の悪口に、「あの人は頭は良いけど、信用できない」とか

 

「あの人は頭は良いけど、嫌な奴だ」というのがあります。

 

「信用できない」とか、「嫌な奴だ」とか感じるのは、

 

その人が素直に思うことなので否定しませんが、

 

私が腑に落ちないのは、「頭は良いけど」と知性を引き合いに出すことです。

 

世間一般では、「知性のある人は偉大だ」というイメージが定着しているのでしょう。

 

しかし知性と人間性は無関係で、知性を生かして功績をあげたにもかかわらず、

 

不祥事を起こして世を去っていく人もいますし、

 

頭を使うのは苦手だけれど、礼儀正しく真面目に生きている心の美しい人もたくさんいます。

 

人間の価値の本質は、知性ではなく心の美しさで決まるのだと思います。

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